何が何だか男の星座<梶原一騎先生ごめんなさい>

 

満天の星空(快眠・ストレス解消・リラックスタイムに)

夜、ウォーキングに行くのがいや!寒い。息苦しくなる。
中止の日はうれしい。
しかし、だいたい、歩くことになるので天が与えた罰ゲームか、
前世の呪いというふうに考えて諦める。
 
しかし、良いこともある。
 
星がきれいだ。
火星は中天近くで光っている。
昨日あたりから、東の空でオリオン座が見られる。
オリオン座と言っても田舎の映画館の名前ではない。
星座である。

男の星座9

ケンカの聖書(バイブル) 4

 

『男の星座』は梶原一騎
『ケンカの聖書(バイブル)』も梶原一騎
おあとがよろしいようで。

悲劇の核実験とゴジラ漫画


ゴジラ漫画コレクション 1954-58

1954年のアメリカの水爆実験による死の灰で広島長崎に続き、また日本人が犠牲になった事から核兵器の悲惨さを忘れない為に、放射能という恐怖、被曝事故という悲劇を「ゴジラ」という怪獣に託して映画化した。

 

 

杉浦 茂先生も「ゴジラ」という漫画を少年ブックに発表している。自分なりの手法で

水爆実験の放射能の影響を受けた恐怖の大怪獣を描いた。

杉浦茂の摩訶不思議世界 へんなの…

 

赤塚不二夫と石ノ森章太郎と山内ジョージのちょっといい話

二級天使 (石ノ森章太郎デジタル大全)

赤塚先生は石ノ森先生の三つ年上だったけど高校二年生で「二級天使」でデビューした石ノ森さんのことを尊敬して世話を焼いていたらしい。このことは石ノ森さんのアシも勤めた山内ジョージさんが著述している。

 

石ノ森さんが倒れたり、飲み過ぎたり、スランプになったりしたら、介抱したりして面倒をみてたらしい。

石ノ森さんが同郷の山内ジョージが入院した時、わざわざ故郷に見舞っている。石ノ森さんもすごいと思う。お土産にベレー帽を持って励ましに行っている。

 

アシは感激して治ったら必ず先生の所へ行きますと言ったら、同道してた赤塚さんが、来るなと言わんばかりに「きみ、本当に来るの?」と嫌な顔したという。

伝説 トキワ荘の真実

赤塚さんにすれば、その後は石ノ森さん以上の超売れっ子漫画家になるものの、この時はアシとしても、保護者としても自分が石ノ森さんの面倒をすべて見ていたから、厄介な子がまた一人増えるのかと思ったらしい。のちに三人は仲良しでいつも一緒に行動したそうだけど。

そしてその関係は昭和36年石ノ森さんが世界一周旅行に行くまで赤塚さんが超売れっ子になって「おそ松くん」の連載を開始するころまで続いたという。

 

 

目と耳でおぼえるかんじ絵ずかん 1・2年生 学校・大きさ・色・数字にかんするかんじ

青梅の吉川英治、赤塚不二夫、昭和レトロ記念館と名画看板を世界遺産に

 

ベストフィールド創立10周年記念企画 第5弾 ひみつのアッコちゃん DVD-BOX デジタルリマスター版 Part1【想い出のアニメライブラリー 第29集】

学生の君たちへ

青梅へ行ったらついでに見ておいでじゃなくて、青梅へ見に行っておいで。

なんのことか、わからんやろうけど、春になったら、青梅市赤塚不二夫記念館と昭和レトロ記念館と吉川英治記念館を彼女を連れて見に行ってきな。

鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

駅に着くと、すぐ昔懐かしい、洋画や邦画の看板ポスターが目に飛び込んでくる。

赤塚先生が若い時映画の看板ポスター画家をしていたというのも関係あるんだろうけど、青梅の有志の企画と行動力は素晴しい。

「うらないは、こりごりザンス」

そしてJRの地下道を上がると赤塚先生の漫画のキャラクターが目に飛び込んでくる。きれいでかわいい。絵が美しい。こんな絵を見たら某国首脳もミサイルも打たないし、亡国の海洋侵略も、某国の暗殺も毒殺も、亡国の侵略も、テロも、誘拐もなくなるに違いない。

 

風と共に去りぬ (字幕版)

 

昭和レトロ館も好きな人にはたまらない。入館料も安い。( こらこら宣伝するな。)

吉川英治記念館は一生の内、個人的には必ず行きたかった場所。赤塚記念館と昭和レトロは駅から歩いて行けるけど、吉川先生記念館はさらにバスで山手を目指す。

それと、秋から冬は閉館する。付近、熊も出たし、積雪もある。

 

吉川 英治 作品全集

 

そういうわけで春になったら彼女を連れて行っておいで。ただし、朝から行くべし。

おいさんは家の人を連れて午後から言ったら、駆け足スケジュールになって、見る暇ないやんかと文句言われた。

 

青梅の三記念館と映画の看板( 町の通りにも何枚も出てる。)と緑の自然と熊を世界遺産にして欲しい。

 

 

これでいいのだ    (赤塚不二夫)

我事において後悔せず (吉川英治)

漫画家寺田ヒロオ


スポーツマン金太郎〔完全版〕 第一章【上】 (マンガショップシリーズ 294)

 

何冊かトキワ荘に関する本やドラマを見ると手塚治虫赤塚不二夫藤子不二雄石森章太郎水野英子、横田徳男という漫画家の先生方の名前が出てくる。そして、神様手塚先生は別格として、兄貴分テラさんこと寺田ヒロオさんの名前が出てくる。他の漫画家さんより年上で人格者で後輩に生活費や家賃を貸してあげたりしていたらしい。

ずいぶん面倒見がよくしたわれていたらしい。

背番号0〔野球少年版前編〕【下】 (マンガショップシリーズ 320)

「背番号0ゼロ」「スポーツマン金太郎」「暗闇五段」なんかをリアルタイムで読めたのは幸せだった。

「暗闇五段」の連載終了後、突然、寺田ヒロオさんが漫画家を辞めたという話を聞いた。

暗闇五段〔完全版〕【上】

後で知ったが、中村八大氏の妹さんと結婚して茅ヶ崎に転居してからは、漫画に関する一切の仕事をしなかった。

もっともっと、作品を読みたかった。

影丸譲也さんの原水爆反対漫画


1960年(昭和35年)「影」41-2号に掲載された「影」という影丸譲也さんの作品。原爆の恐怖をスリラーサスペンスふうに仕上げて読者に訴えている。絵は劇画と漫画の中間。まるっこいかわいらしいタッチ。なぜか「スポーツマン金太郎」 の寺田ヒロオさんの絵を思い出します。個人的感想です。
 
 
 
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石ノ森章太郎さんの海外旅行

 

トキワ荘最後の住人の記録

東京書籍から2011年6月 第一刷発行の「トキワ荘最後の住人の記録ー若き漫画家たちの青春物語ー」という本を読んだ。著者は山内ジョージ(紀之)さん。石ノ森章太郎さんと同郷で三つくらい年下。高校を卒業して石ノ森さんのアシストをした人物。

 

本人の弁によると、「私は三年ばかりトキワ荘で過ごし石ノ森さんのアシスタントをした漫画家予備軍、二軍選手というわけだった。」ということになる。

 

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きのう、たまたま、石ノ森章太郎さんの海外旅行のいきさつを「サイボーグ009」の本人あとがきで読んだばかりなんだけど、石ノ森さんのアシだった山内ジョージ(紀之)さんの情報によると以下のようになる。

 

【要約】

①石ノ森さんは突然世界一周旅行に行くと言い出した。

手塚治虫先生でさえまだ海外旅行に行ってなかったのでみんな驚いた。

③旅行資金は全くなく、いくつかの出版社が肩代わりした。

④1ドル360円の時代で観光旅行は許可されず、取材旅行を装って集英社に頼み込んで記者証を発行してもらった。( 作家の三島由紀夫さんもこの手で海外旅行に行った。帰国後、最初に書いた小説が『潮騒』である。)

⑤何より大変だったのは抱えていた仕事にけりをつけることだった。藤子不二雄さんや赤塚不二夫さんに後を託した。

 

☆      ☆

 

石ノ森章太郎さんの話では仕事に関する悩みを払拭するべく、三ヶ月の世界一周旅行に出発した。帰国後に新しいトレンドの作品『サイボーグ009』を発表したとなっている。

実態は、旅行資金も段取りも、ぐだぐたで、当時抱えていた仕事もほっぼり出して海外に行っている。もっとも、そうでもしなければ、売れっ子で超多忙だった石ノ森先生が

世界一周旅行に行くなどということは生涯不可能だったかも知れない。

 

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手塚治虫先生と石ノ森章太郎先生


リボンの騎士 [少女クラブ カラー完全版]

講談社から出ているリボンの騎士の復刻版は3巻出ていて一昨日一巻だけ読んだが、続きが気になって気になって仕方ない。ついに2,3巻を一気読みした。63年以上昔に完結した少女クラブに連載されたというこの物語は面白さと言う点においては時空を超えている。

往時の物語、それも少女向けのストーリーが、現在のボクが読んでも違和感を感じさせないというのは、漫画の神様・手塚治虫の偉大な力である。

 

 ☆      ☆

サイボーグ009 1968 DVD-COLLECTION

いったん、その話から逸れるが、先日、石ノ森章太郎さんの『サイボーグ009』を途中から読んだ。と言うのは、秋田書店の都合か単行本の第一巻がこのシリーズの終盤の物語で、少年キングに連載がスタートした当時の誕生編がこの単行本シリーズの五巻目、六巻目に収録されていたのだ。

石ノ森先生の『サイボーグ009』は長期連載でマンネリに陥ってしまったのか、後半のエピソードは難解である。意味がよくわからない部分がある。

知り合いの漫画家兼編集者に打ち明けたら、「 じつは俺もわからん。」と言う答えが返って来た。

ボクの印象では連載開始当時の『サイボーグ009』は漫画界に何か新しいmovementが起こったかのような気がした。面白くて毎週『サイボーグ009』を読むためだけに少年キングを買っていた。しかし、いつの間にか、キングを買わなくなった。そのころから、『サイボーグ009』は難解になっていったのだと思う。

 

第五巻『誕生編』に石ノ森先生があとがきを書いている。

 

「 三十年ほど前、私は新進漫画家としてすでにかなりの作品を描いていた。しかし、悩んでもいた。で、その悩みに決着をつけるため三ヶ月の世界一周旅行に出た。で帰国後

サイボーグ009』を書き始めた。

アメリカのグラフ雑誌『LIFE』に未来の宇宙飛行士に関する小文が載っていて『CYBORG』という言葉があった。それがヒントである。

しかし、そんな訳の分からない用語、ヒーローマンガなんて、と方々の雑誌に断られた作品だった。」

 

三ヶ月の休暇後、満を持して描き始めた新境地の新連載漫画だったのだ。面白くないはずがない。

しかし、時とともに連載長期化によってマンネリ化してしまったのかもしれない。

 

   ☆       ☆

おとなになるのび太たちへ ~人生を変える『ドラえもん』セレクション~

第六巻『誕生編後編』に藤子・F・不二雄先生が「トキワ荘のころ」として、あとがきを書いている。

要約すると、昭和30年夏,高校三年生の石ノ森章太郎トキワ荘にやって来た。「鉄腕アトム」の原稿を手伝うためだった。すでにデビューしていた年上の藤子先生は石ノ森さんの絵と才能に驚愕した。

手塚先生の後を受けて石ノ森さんが手を入れた完成稿が手塚先生の手元に帰って来た。先生はそれをパラパラと見て言った。

「うーむ。丁寧な絵だ。これでは釣り合いが取れないからボクが描いた部分を描きなおそう。」愕然とする編集者。

デビュー前の高校三年生石ノ森章太郎さんが漫画の神様・手塚治虫先生に脅威を与えたのだった。

 

  ☆       ☆

トキワ荘実録手塚治虫と漫画家たちの青春(小学館文庫)

リボンの騎士の復刻版』3冊と『サイボーグ009の復刻版』2冊を一気読みして漫画の面白さと漫画作家さんたちの人間関係の面白さにも触れたような気がした。

奥付・検印・印税について大漫画家に尋ねてみた


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昭和29年(1954年)10月トモブック社から発行された宇宙物語(安田卓也・作)130円。
 
これも第五福龍丸の死の灰事件の直後に描かれたもので各国の水爆実験を激しく非難した内容となっています。
 
 
ところで、ほんのこの検印の意味は何でしょうか?
 
あとがきには三宅と言う人が『著者検印』があるから貸本漫画に特化したものではないと表現しています。
 
検印制度はその後、廃止になったようですが、検印をするのは書店で販売することを目的とした本に限られていたのでしょうか?
 
貸本漫画は検印がなく、一般読者に販売を目的とせず、貸本店に卸すことを目的としていたのでしょうか?
 
枝葉末節が気にかかって仕方ありません。ご存じでしたら御教示くださいまし。
 
 
 
☆                     ☆

 
【大漫画家からの返事】
 
印税が絡んでいます。
著書の定価の一割を著者に支払うというのが一般的ですが、最近では色んな形があって、一割を貰っている人は少ないかも。

定価千円の本では、著者に支払われる印税額は百円。で、一万部刷りになると百万円。

昔はそれを確認するために検印が押されていたようです。だから売れっ子作家先生は、この判子を押す仕事が大変だったとか。ま、判子押しははだいたいが、弟子とかの仕事だったようですが。
出版社「一万部です。それでは確認のため、一万冊の検印をお願いします」著者「はい、判子を押して確認します」なんてやり取りがあったんです。

で、増刷されると、その分の印税がまた支払われるというわけです。
十万部増刷なんてなると、それで一千万円。ベストセラー作家は大儲けです。
でも判子を押すのは大変。

今は、出版社と著者との間で「発行部数で嘘はないよね?」「もちろんです」「じゃ信用します」みたいな関係になっているので、判子は必要なくなっている。ということです。収入印紙みたいなのを張って、そこに判子みたいなのがそれ以前の形式だったはず。印紙がなくなって、それから判子もなくなった。

貸本屋の本というのは出版社がいいかげんで、著作権もくそもなかったので判子は必要なしです。
だいたいが、一冊分の原稿料が支払われておしまいですから。

テキトーですみません。でも大体はこういう感じで決まっていて、徐々に変わって来たようです。

大被曝当時に描かれた漫画【花乃かおる・ビキニ死の灰】

 

 

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花乃かおるさんの『 ビキニ 死の灰 』という漫画が

原水爆漫画コレクション①(平凡社2015年初版)に収録されている。

 

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この漫画は、いつもと変わらない日常生活の延長線上で労働していた焼津市の漁業従事者の方たちに太平洋上で突然降ってきた死の灰という悲劇を史実に基づいて子供たちでも理解できるように描かれたものである。

 

☆        ☆

現在日本国内でも核に関する国際条約に関して様々な意見があることは理解している。それぞれの立場の人が各々の主張を戦わせている。

それぞれには主義・主張の根拠や信ずる道と言うものがあるので個々に批判を加えるということはできない。

 

しかし、一方で世界で唯一の核兵器の被害国である我が国において核の脅威に対して

驚くほど無知で無関心な国民がいることも事実だ。

 

 

 

 

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 66年前に日本人が体験した悲劇が将来においてまた再び起こらないという保障はどこにもない。

 

立場や主義はともあれ、我々は核の犠牲になってしまわれた尊い命の事を忘れてはならない。

子や孫やその先の人々のためにも核や戦争のない平和な未来を築かなければならない。

 

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