透析室の手伝いに週三、2時間程いる。
緊張しながら、ゆっくりと動き回る。(特に私はこの部署に不慣れなので慌てないようこころがけている。)
患者さんがじっとしているだけにこちらが動くので汗だくになる。
重篤な人、厭世的な人、反対に陽気な人、努めて平静を装う人、等々。別の部署とは様子が異なる。宿命的な病を覚悟した人の様々な類型がある。
ドクターやナースにも特別な傾向が見受けられる。早口、断定的、声がでかい、動きが速い。明るい。
けっこうスパルタでくどくどと説明しない。先輩を見て覚えなさいという方針。体育会的である。指導されるときはたいてい怒鳴られている。ドクターやナースは直接私に指示しない。私の教育係はナースエイド(看護補助者)と呼ばれる人達である。
「そこに立たない!患者の邪魔!」
「そんなとこに車椅子置かない!」
「やり直し!」
「もっと早く!」
そういう風なことを自分の孫くらいのナースエイドに言われている。
もう一回、人生勉強をさせてもらっている気がしている。


