>何が危険かと言うと落ちている時間と高さです。
>落ちているとき、無重力状態といいます。無重力が解けた時に体が受ける衝撃は落ちる>時間と高さに比例しているのではないでしょうか。
         
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説明不足だったと思います。ボクが規定する「柔道で相手を投げる」というのは、「投げられる相手の両足が畳から完全に離れた状態」を指します。
 
「片足でも畳についていると相手の投げ技から逃れること」ができます。
絶対に相手に投げられることのなかった空気投げの名人、十段三船久蔵の乱取りの様子をYouTubeで確認したところ、投げられまいと相手の技を封じる瞬間は両足、あるいは片足は必ず畳についていました。
 
唯一の例外は、巴投げをかけられた場合だけ両足が畳を離れ、離れた瞬間に相手の片足の上に乗っかったまま体を回転させて着地しています。これは相手の技を封じるためにわざと両足を畳から浮かせています。
 
よって、話を戻しますが、柔道の投げ技において「危険な状態」というのは「投げられた瞬間」つまり、投げられた人の両足が畳を離れた瞬間の頭部の位置から畳までの直線の長さ(=高さ)の数字が大きい場合です。
 
三船十段が相手を投げた場合の、投げられた人の両足が畳を離れた瞬間の頭部の位置から畳までの直線の長さ(=高さ)の数字ですが、YouTube乱取り
から類推すると、
すみ落とし(空気投げ)  50Cm
巴投げ          2~3Cm
膝車          50~60Cm
 
すみ落とし(空気投げ)の50Cmですが、身長155Cm足らずの三船先生が畳に膝をついて相手の体を引いた瞬間の相手の頭の位置は畳から約50Cmの高さでした。
 
巴投げは体の小さな三船先生が自ら畳に倒れ大きな相手が覆いかぶさって来た時には、まだ相手の片足は畳についています。そこから技が決まった瞬間には相手の足が大きく弧を描いて反対側の畳の上に飛んでいきます。
その時、相手の頭部は畳にほとんど接触するかしないかくらいの高さです。技が決まるまでの頭部の落下距離は 2~3Cmと言えましょう。
 
膝車は遠心力が大きく働く技ですが、身長155Cm足らずの三船先生が宙に寝そべったような形で相手の膝に自分の足の裏を密着させ回転しながら相手を投げます。投げられる直前には相手の片足はまだ畳についていますが、回転が始まると両足は畳を離れ(いわゆる無重力状態)畳に投げ出されます。その高さ50~60Cm。
 
 
木村政彦先生の大外刈り、古賀稔彦君の背負い投げ、田村亮子の背負い投げと大外刈り、山下泰裕の朽ち木倒し、篠原信一の大外刈り、大内刈り、井上康生の内股、阿部詩の背負い投げ、いずれも70~80Cmまでのように思われます。
 
 
でも、例外を認めたい。ボクも先生の言うように身長の高さから相手を投げ飛ばす(落下させる)柔道をみ見たいと思い小川直也橋本真也の試合をYouTubeで検証してみました。期待に反して橋本真也はずいぶん低い位置(70Cmくらい)からマットに投げられていました。ただ、高さは低いのですが小川は橋本の後頭部を70Cmの高さから、まともにたたきつけていました。
 
結論としては柔道は危険ではないけれど、プロレスのリングに上がった元柔道家オリンピアンの小川直也はとても危険だということでした。
その危険な小川にしても相手を身長の高さからマットに投げつけることは不可能だったみたいです。
 
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(君)の見解ですね。柔道は危険だと思います。
          (中略)
 んなぁこたぁないでしょう。身長の高さで落下w。