松村邦洋氏には、大感謝している。ドラマのシーンの色々な物真似を三十年以上も続けてくれて。お陰で私はバラエティー番組に何度も何度も呼んでもらった。」


実際、筆者の友人の漫画家兼編集者は、こう、語っている。
「一度も見たことのないテレビドラマだけど、なぜかストーリーの展開を知っている。また、演者や製作者の熱量がボクらに伝わってくる。
どうしてだろう?と長年、疑問を抱いていた。」

その答えは松村邦洋のバラエティー番組での物真似にあった。
恐るべし!昭和の物真似芸人。

けだし、同感である。今も筆者の耳に残る名場面、感動のセリフの数々。
それらは、ドラマの泣き虫先生滝沢賢治(山下真司)のものではなく、昭和の物真似タレント松村邦洋の声であったのかも知れない。


「109対0。なんだ。今日の試合はっ!!
負けて悔しくないのか!?」
「相手も同じ高校生だろう!!体格も年齢も頭もそうたいして変わらない同じ高校生だろうがっ!!
「それが、なんで109対0なんだ!?バカ野郎!!お前たちは、0の人間か!?」


賢治(山下真司)の問いかけに、生徒たちが、口々に、
「悔しいです!!
「俺たちは0の人間じゃねえ!!
「畜生っ!!
「なんで勝てないんだ!!
「先生、もう一回、相模一高とやって、俺たちを勝たせてくれよう!!
と、悔し泣きする。


「ようし!わかった。俺はこれから、お前たちを一発ずつ殴る!それでノーサイドだ!そのかわり、俺がお前たちに本物のラグビーを教えてやる。そして、必ず、相模一高に勝たせてやる!!


くしくも、同時刻、対戦相手の相模一高の監督は、ラグビー部の生徒を一人ずつ殴っていた。
「馬鹿野郎!!お前ら、川浜高校相手に何をやっているんだ!?何で109点しか取れないんだ。手抜きか?哀れみか?お前らいつから、そんなに偉くなったんだ!?


ちなみに、この監督役の俳優は、「ザ・ガードマン」の新人警備員「坊や」杉井くんこと、倉石功である。
いかん、いかん、別の話で落ちをつけてしまった。
「ノー・サイド!!