いささか、旧聞になるが、2018年11月18日に起きた明治神宮放火事件についてご記憶の方も少なからずいると思う。当初から火の気のない所での出火であるから、放火の疑いについて世間では囁かれていた。


監視カメラに不審人物として、東京都目黒区の関剛容疑者(45)が写っていたことから、警視庁捜査一課は、同人を逮捕した。関剛容疑者(45)は明治神宮本殿横の二階建て倉庫に自身の手でライターにより放火をしたことを認めているという。

この倉庫自体にも提灯やのぼり旗などの重要物が保管されており、けが人はいなかったものの、本殿に飛び火したらどういうことになっていたかと考えるとつくづく恐ろしい。もっと恐ろしいのは、関剛容疑者(45)に思想性はなかったと自供しているものの、45歳の男の『放火』に至った発想である。

別に天皇制に反対であるとか、無政府主義者であるというなら、それも怖いが、「むしゃくしゃするから放火した。」こういう考え方であればこの男は、まぎれもなく病んでいるというほかない。薬物の使用だって十分に疑われる。

そうなれば、逮捕して起訴して裁判で有罪が決まり、懲役刑を課したところで、出所すればまた犯罪を犯すことになる。病気であるなら治療しなければならない。違法行為によって国や国民の財産や生命が危険にさらされることがあってはならない。

くしくも、上皇様が御退位前に日本国民について「我が国、国民の民度の高さに感服・感謝しつつ退位の日を穏やかに迎えられたことを感謝しています。」と言う意味のお言葉を発せられたが、関剛容疑者(45)は上皇様のお言葉をどう感じているのだろうか?

こういう犯罪者が出たことには空恐ろしい気がするが、日本国民としてこの事件のことを重大に受け止め、再発防止を真剣に考え、努力しなければならないと思う。恐れてばかりはいられない。

最後に、地道な努力で、関剛容疑者(45)逮捕を達成した警視庁捜査一課の方々に心から感謝申し上げたい。ありがとうございました。