あしたのジョーファンにはうれしい『登場キャラのモデルを探せ!』という企画の記事の掲載された雑誌を偶然コンビニで見つけた。
大洋図書社から出ているミリオンムック昭和の不思議101 2020年 秋の男祭号と言う雑誌である。
著者はプロボクシングレフェリー・ノンフィクションライターの葛城明彦氏だ。
登場キャラのモデルについて種々の検証がなされている。
記されている主なキャラクターは、
矢吹 丈
力石 徹
マンモス 西( 西 寛一 )
ゴロマキ 権藤
丹下 段平
金 竜飛
ウルフ 金串
大高会長
ボクがこの中で特に注目したのはゴロマキ 権藤である。
ボクは毎月24日頃になると手元にあるあしたのジョーの文庫size本を
読むことにしている。
『あしたのジョーの日』というのを勝手に決めている。
その日を丈のライバル力石の月命日と思って無作為に一冊取り出して読むことにしている。時間は大してかからない。
で、9月24日に読んだ中にゴロマキ 権藤が登場していた。ボクはもともと、この
ゴロマキ権藤と言うキャラクターが好きだ。やくざの用心棒という設定だが
作品中に描かれたその佇まい、服装、セリフ、すべてがいかにも反社会的勢力、
生粋のチンピラやくざ、エリート暴力団員という気がしてならない。何より
喧嘩強い。ウルフ金串を二度目の再起不能にするほどの実力者だ。作品中では
残念ながらボクサーではない。
実在したモデルの方は元東洋ミドル級王者、故権藤正雄氏。モデルについて知りたい方は雑誌をお読みください。
ところが物語の中盤から後半にかけて突然登場したこのゴロマキ権藤というキャラクターについては梶原一騎先生はくどくどと説明しない。
全面的信頼の下に画家のちばてつや先生に人物像を丸投げして描いてもらったかの感がある。
ちば先生は見事にこのバトンを受け取ってゴロマキ権藤像を完成させている。
ゴロマキ権藤がこの物語に初登場して以来、また物語が完結して以来、ずっと
ちば先生に聞いてみたかった。
「ちば先生のお知り合いには反社会的勢力の方がいらっしゃるのでしょうか?ゴロマキ権藤さんという方は実在の方なのでしょうか?」
こんなオールドファンの無礼な質問に対してちば先生は怒り心頭、
ボクのあごや腹めがけて電光石火のジャブをえぐる様にして打ってくるだろうか?
聞かなくてよかった。この雑誌にその答えは掲載されている。