君はジョニー大倉を見たか〈キャロル・矢沢永吉・『ファンキーモンキーベイビー』〉


才能に満ちあふれていた。キャロルの時も、それ以降も、矢沢永吉さんとは、常に対極の位置に存在した。キャロルでデビューする時、ビートルズに心酔して、マッシュルーム・カットにしていた矢沢永吉さんに「それじゃあ、売れない!」  と言って『革ジャン・リーゼント・不良』の演出を薦めたのはジョニー大倉さんだったそうだ。

ファンキー・モンキー・ベイビー
キャロル
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1992-11-26


矢沢永吉さんとのコンビで作った『ファンキーモンキーベイビー』を初めとする数々の名曲は、以後のロックミュージシャンに多大な影響を与えている。今だにライブハウスに行くとキャロルのコピーバンドがいる。

彼らに話しかけると、「親父が『キャロル』の音源持ってて…。」だとか、「当時の映像を見てファンになった。」とか、「リアルタイムで『キャロル』見たんですか?いいなあ。ジョニーってカッコ良かったですか?永ちゃんって凄かったですか?」等と尋ねられて、意味もなく誇らしい気になる。なにしろ、ジジイだからな。

学生時代、ボクに『キャロル』のレコードを聞かせてくれた友人が、

 「今度デビューした新人で『キャロル』ってロックバンドなんだけど、かっこいいだろ。ギターの『ジョニー』ってハーフらしいぜ。全員暴走族上がりの不良だって言うしな!」

と、目を輝かせて説明してくれたのを懐かしく思い出す。

もう、四十年以上も前の事だ。  悲しくてやりきれない。ジョニー大倉さん、どうか安らかにお眠りください。  合掌。

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