荒木一郎の世界<六日目の①>

荒木一郎の世界を読み解く

まわり舞台の上で 荒木一郎

文遊社刊「まわり舞台の上で」と、小学館文庫の「ありんこアフター・ダーク」を比較して読み合わせている。前者はインタビュー本で、後者は自伝風小説である。
ボクの知りたいのは昭和40年前後の日本や東京の世相や風景である。そのころ、青春時代を過ごした人々が今、後期高齢者などと呼ばれ始めている。人は誰しも老いる。そして死んで行く。だから、生きているうちは後悔の無いように頑張って生きたい。老いたからと言って悔いることはない。一生青春だとか無理な見栄を張る必要もない。自然体で力を抜いて自分らしさを失わなければいい。しかし、老いは誰にでもやってくる。同じように青春も誰もが経験することである。
いま、73歳の荒木一郎さんの青春の日々をこの自伝小説を読むことによって知ることができる。

ありんこアフター・ダーク (小学館文庫)



『大学なんかに行かずにさ、バンドをやっていきたいんだ。』
   ~「ありんこアフター・ダーク」の帯より

〈十八歳から二十歳まで、私は、ダンモのバンドを持ち、タイコを叩いていた。街には、チンピラのヤクザが溢れていたが、私たちは、それとは違う意味の不良だった。私は、いつか小説を書こうと思った。その路地裏で起こったいくつもの出来事、いくつもの青春をジャズの音にのせて書いてやろうと思った〉
   ~「ありんこアフター・ダーク」のあとがきより

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