梶原一騎先生が何かの本で力道山関について書いていたことがある。
まだ梶原さんが力関に面識のない頃、少年雑誌に力道山に関する読み物を書いたそうだ。
今なら本人の許可を取ってから書くだろうが肖像権とかパテントがずいぶんいい加減な時代の話、
ある時、力関本人から梶原先生のところに電話をかけてきたそうだ。
梶原さんにしてみれば許可も取らず、インタビューもなしで記事にしているものだから
ものすごい負い目をもってこわごわ電話に出たそうだ。
力関は開口一番、いつもプロレスや力道山について子供向けの読み物で好意的に書いてくれて
感謝しています、今後ともよろしくという内容だったそうだ。
叱られることもなく逆に優しい言葉を掛けられてお墨付きをもらったようなものでとても感謝したと言
うふうに結んでいたと思う。
ボクなど、もちろんテレビのプロレス中継や実写の「チャンピオン太」、少年雑誌の記事を読んで
力関について知識を仕入れていた。。