サラリーマンが退職するとたいてい年末調整を受けていないため税金の過払い状態となる。退職後開業して開始決算して確定申告して初めて自分の過払いに気づく。

しかし、たいていのサラリーマンOBはそれに気づかない。税務署も積極的に教えない。

銀行員時代に顧客に頼まれて税務署に直接納付書と現金を預かって持って行ったことがある。
納税は納税者と税務署の間の問題で直接その客が自分でで税務署に出向けばよいのに当時は新米で客の言うがままに従っていた。

税務署に着いたのが夕方の五時五分過ぎだった。窓口にまだ職員がいたのでおそるおそる来意を告げると、意外にも当日の日付で収納印をくれた。

さすが税務署。徴収の方はキチンと抜け目なくやるのだ。
一方で、過払いですから申告すれば税金の還付を受けられますよ等と余計なことは言わない。