「空手バカ一代」連載前に出版された大山倍達世界喧嘩旅


32カ国なぐり込み大暴れ
㈱ベストセラーズ 発行
220ページ…読んで


 
劇画空手バカ一代の底本とも言えますが
実際のライターが誰か知りたくなる所です。

大山倍達さんの海外武者修行を
小説形式の告白本形式で書かれています。

梶原一騎さんの文体とは異なっていますが
それだけに作者が気になります。

ちなみに本作品「大山倍達 世界ケンカ旅行」は
昭和43年11月に初版が出ています。
「空手バカ一代」の連載は昭和43年11月からです。

長らく梶原一騎さんの創作とされていた劇画「空手バカ一代」の
冒頭のニューヨークのギャング達との死闘は、
大山倍達氏が当時の恋人の弟トミー・ドースン氏救出事件の
事実談として本書に記載されています。

この時、8人のギャングのうちの1人のナイフが大山氏の
左太腿を刺し大流血12針縫うと大怪我をしています。

氏は、間もなくニューヨークからシカゴに移動しアメリカ牛と対決します。
この牛を倒した際に左腿がそうとう痛かったと述懐しています。

この辺の記述が生々しく、
マス・オオヤマのアメリカ武者修行は真実だとする説に
少しも違和感は感じられません。

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