オリンピック

人の善意を信じたい。東京五輪は目前!!





銀座で買い物中、斜め横断で信号を無理して渡って、車道から歩道へチェーンのフェンスをカッコよく飛び越えようとしたつもりで、足が鎖に引っ掛かり、歩道の上に倒れてしまった。

恥ずかしいやら、痛いやら。カエルみたいなカッコで倒れたボク。マックスカッコ悪る~。

すぐに起き上がれずにいると、通行人が数人助け起こしてくれた。いなかもんでにぶいおっさんのボクに、東京の人は冷たいと聞いていたが、優しかった。

助けてくれた人たちが口々に、英語で話しかけてくる。みんな日本人みたいだけど、、、。

なんと、ボクが東南アジアの人だと思われていたみたい。

ニーハオ。
ニーメンハオ。
カムサハムニダ。
シェー 、シェー。
メルシーボク。

よっぽど恥ずかしかったので、ボクは謎の外国人を装おって、その場を立ち去った。

ダンケシェン。
スパシーボ。
東京五輪は目前!!
頑張りましょうね。

じいちゃんは95。一人で田舎で生きていく。

「生前非課税贈与の方法があるらしいのう。」

田舎のじいちゃんから、電話があった。また、年寄りがなんか考えてるのかと、
いぶかった。

土地の所有者が生前に子か孫に2500万円以内で贈与しても非課税になるという制度をどこかで聞いたらしい。

「他に譲りたいやつもいないし、田舎の土地と家を、おめえにくれるわ。ついては、すまんけんど、手続きしてくれんか?」

ボクは、ありがたかったが、めんどくさかった。しかし、じいちゃんが希望するなら、その通りしてあげようと考えた。


確かに、登記所で不動産の名義変更し、税務署に申請書を出し、時間がかかったが、手続きが済んだ時、じいちゃんはこう言った。


「ご苦労さんやったのう。ワシがせにゃあならんことを、おめえにやってもろうて。少ないけど手間賃じゃ。」


そしてボクの手に五千円札を握らせた。ありがたく受け取った。その時、じいちゃんは94歳だった。翌年の誕生日の前日、息を引き取った。

ボクにはもったいないじいちゃんだった。若い時、戦争でオリンピックには出れなかったが、戦後、初の東京五輪はテレビで見たじいちゃん。

また、来年、東京でオリンピックがある。じいちゃんの霊前に酒花を添え報告する。