先日、テレビで佐々木竹見さんを見た。ボクらが、散髪屋のテラさんに飲んでもらってた頃から、ずっと一線で活躍していた花形ジョッキーだ。

他にも、きら星の如く、スター騎手がいた。豪腕郷原、天才福永、荒法師武邦、歌手増沢エトセトラ。

豪腕が重賞連覇した時は馬券はずしたのに涙した。
天才が落馬した時は言い様のない悲しみに襲われた。
170cmもあり体重調整に苦しんだガイコツ武邦の教育は息子らに飯を食わせないと言う話を聞いて辛かった。
増沢のレコードは買って、飲んだら必ず「さらばハイセイコー!」と歌った。

次々とスター騎手が現れ、ボクらは、週末に競馬新聞を買い、散髪屋のテラさんに電話した。
甲府出身の寮の後輩Yは、のみやのツケが払えず、学生ローンに終われ、大学を中退した。

ボクらは、馬よりも鞍上の騎手に熱中し、アイドルよろしく彼らの戦歴や蘊蓄を語り散らかしていた。

卒業して競馬やめて何十年。佐々木竹見さんをテレビで見た途端、懐かしさに思わず涙ぐんで、ボクの「玉手箱」が、パカッと開いた。
馬だけに「パカッ」と開いた。

おあとがよろしいようで、、、。

BBM2018インフィニティ/INFINITY■レギュラーカード■085/佐々木竹見/競馬