通産省管轄のプロジェクトの件で、o首相に陳情に行ったら、直接関係のない大蔵省の役人が、わざわざ、やって来て、「村長さん、総理大臣が、一言、通産省に声掛けたから、施設の誘致はおたくの村に間違いないですよ。」と、言った。
その後、慈善事業家で原発反対運動で高名なハリウッド女優が、この村を訪れたことにより、村長の著書の中の言うような『ソンタクどころか、担当省庁以外の役人も巻きこんだ大ソンタク案件』になってしまった。
しかも、ことの経過は詳細に、村長の著作に書かれている。ただし、首相も担当大臣も役人も、村長も、当事者は全員亡くなっている。
先日、超広大なかつてのイベントの跡地に行って来た。分割され、一部は公園、商店、宅地に変わっていた。が、大半は更地で放置されていた。
東日本の被災地かと見まがうほどだった。国家の金を使い、ハリウッド女優まで連れて来て、ばか騒ぎのあげく、国民にも、地域住民にも、全く貢献しなかったこの国家プロジェクトの内容は、奇しくも『原子力発電にとって替わるはずであった太陽光発電事業』であった。
当地で『ばかな大騒ぎ祭り』をしたけれど、そのプロジェクトが立ち消えになり、40年近く時がすぎた時、福島の原発事故が起こった。
二つの事象に直接、関係はないものの、ばかなソンタクをした取り巻きと政治家の無為無策は、子孫、国民、国家に大損害と不幸をもたらした遠因だと責められても、やむを得ない。