それなのになぜそんなに惹かれるのだろうか?
タイトルとかケンカの強さとかにはあまり興味がない。格闘シークエンスの見せ方の凄さ、鮮やかさと言う点で惹かれるのだろうと思う。
最近ではバディーロジャースの記録や写真、動画、エピソードに凝っている。フィギアフォーレッグロックはデストロイヤーがロジャースのパクったと言うことが最近では常識だし、クラシカルのパイルドライバーもロジャースの発案と言われている。ロープに飛んでのドロップキックもロジャース以降と言われている。
またダーティーチャンプとかゴッチとミラーによるリンチ事件とかその最期はスーパーの床に落ちていたアイスクリームに足を滑らせて後頭部を打撲、それが死因だったという悲しい人生の終わり方をしている。
なかなかリングの上で脚光を浴びていた時のような華々しいばかりの人生ではなかったようだけれどリングを降りて周りにファンやプレスがいなければ、後は素の自分に生まれつきの性格の自分に戻るのはごく自然なことだ。
公表されている唯一の例外は妻と赤ん坊を抱いているロジャースの写真である。実にいい顔をしている。いい笑顔。幸せそうな顔。これはプレスのカメラマンが撮ったのだろうけれど夫として父としてのロジャースの素顔をとらえた良い写真だと思う。