病院

目の病気

網膜剥離の術後の姿

人生初の入院を要する病気は網膜剥離でした。冬の終わりに入院し退院したのは春の初めになっていた。

症状は突発的で、ある日突然右目の前に黒い塊のようなものが張り付いた。飛蚊症の経験のある人は分かると思うがあのように黒いものが不規則に移動することはない。ほぼ一カ所に張り付いたままだ。

町医者に行くとすぐ網膜剝離の診断がされ総合病院に紹介状を書いてくれた。
白内障も進んでいたので一緒に手術をした。

二週間くらいうつぶせになったままベッドの上で寝ていた。食事の時だけベッドに腰かけ上半身を起こし ご飯を食べた。あとは眼球からガスが漏れるとよくないとかでまたうつぶせに寝ていた。

眼帯が外れた時は以前にも増してはっきりと景色や空の青さが見られてうれしかった。くだんの看護師さんの顔も見たがなるほど同僚が仕事をさぼって覗きに来るくらいの美人でした。

女優看護師

美しい顔


網膜剥離の手術は終わった。もちろん成功した。その後、ボクは何の不自由もしなかった。

 

 

これは、手術後の余談だけど、この時、ボクは右目は眼帯だし、左目も弱視乱視でぼんやりとしか見えない。なのに、担当のナースがたいへんな美人だったらしい。

付き添った家の女が、最初に、

「すっごいキレイな子!お父さん、残念やね。目がみえなくて。好きなタイプなのに。」

と言った。

次に、当時、調布のにっかつの撮影所から、見舞いに駆けつけた伜が、「女優みたいだ。」と感想を言った。

それから、会社の同僚らが、毎日、ひっきりなしに、入れ替わり立ち替わり現れた。

うっとおしくなったボクは担当ナースを替えてと頼んだ。婦長におバカな同僚が仕事もせずに病室で騒ぐので困っていると話した。

婦長推薦のナースは、何でも手際よくこなすし、気遣いもうまいベテランだった。

彼女に交代した日から、同僚のおバカどもはピタリと来なくなった。ベテランナースが彼らに来るなと言った訳じゃない。

前任者と少しだけ異なるタイプだった。
体重は80kg超のヘビー級で武蔵丸関に似ていた。


武蔵丸のサイン入りの色紙

 

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