自分の祖母は30年位前に亡くなっているが虚言癖があった。
親戚中が迷惑していたが特に実子五人が祖母を嫌っていた。
私も私の母も私の妻も長年祖母の虚言癖には苦しめられたが、
一番苦しんでいたのは実氏の私の父だった。
父は大正12年生まれで生きていたら今年が百歳だ。
その父が一番祖母を憎んでいた。悲しいことだが仕方ない。
具体的な祖母にまつわる事件ゃトラブルの数々については
まだ記録する気になれない。私も古希だから
そう先延ばしにはできない。
意思のまともなうちに我が家や身内のことでも
良い事、悪い事をはっきりと書き記しておきたい。
近日書くことにする。
そういう祖母であったが妹が東京に住んでいた。
食品問屋の女社長だった。
52年前にあったことがある。
まだ新宿南口が今のように整備されていない時代で空地もあった頃、
父と新宿の南口出口から祖母の妹の会社に行った。
祖母とそっくりの顔をした老女が標準語で話すのを見て
びっくりした。
彼女は横浜で生まれ東京で育ったというから
田舎育ちで虚言癖のある姉(私の祖母)とは全く別人であった。
しかし、顔は恐ろしいほど似ていた。
叔祖母(おおおば・祖母の妹)も祖母も父もそれらの配偶者も
とっくに鬼籍に入っている。
それらの人のこともぼちぼち早めに記録して
おかねばならないと考えている。