ジャイアント台風

ジャイアント台風4巻~ちょっとだけマンネリ。

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『ジャイアント台風4巻』登場するレスラーが二回目以降の人がいてちょっとだけマンネリ。

(初登場)
ハッピー・ハンフリー
ターザン・ゾロ
アーニー・ラッド
ハンス・モーター
ザ・ビースト

(再登場)
ヘイスタック・カルホーン
ブルーノ・サンマルチノ
カウボーイ・ビルワット
ルー・テーズ
フリッツ・フォン・エリック
グレート東郷
ザ・デストロイヤー



ボクは子供の頃、同級生のハーフの子に少年キングを貸してもらって『ジャイアント台風』を読んでいた。彼は肌の色が冬でも真っ黒で日焼けしてたのかと、ボクは本気で思っていた。名前も日本名だし、だからそれは個性だと思い、肌の色が黒いとか言ったことはない。ボクもでぶと言われるのが嫌だったように。

実は彼は父親がアフリカ系アメリカ人だった。後から知った。
















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ジャイアント台風第三巻では登場するレスラーがさらに増えて17人。
強いレスラー、うまいレスラー、怪奇派レスラー、人気のあるレスラーいっぱい出てくる。17人もいると列挙するだけで面倒だけど、、、、、。

馬場正平
バディ・ロジャース
ブルーノ・サンマルチノ
ミスターМ
ミスターX
ドクター・ビル・ミラー
力道山
カール・ゴッチ
ザ・シーク
キラー・コワルスキー
ジム・ライト
サニー・マイヤース
パット・オコーナー
エドワード・カーペンティア―
プリモ・カルネラ
スカイ・ハイ・リー

今回明らかに梶原一騎先生の脚色と思われるエピソードが二つあったので検証してみたい。

まず①のバディ・ロジャースである『ジャイアント台風』の中ではロジャースは「チーズ・チャンピオン」として描かれ馬場の挑戦を逃げ回っている卑怯者として描かれる。しかし、馬場さんの著書『たまにはオレもエンタテイナー』の中では実力と人気のあるキングオブキングスとして描かれている。新人時代の馬場さんはロジャースのスター性やかっこよさ、強さにあこがれている。米国修行中の天龍源一郎さんも晩年のロジャースと対戦して掛け値なしで強かったと証言している。



次に②のブルーノ・サンマルチノ
については『ジャイアント台風』の中では若い頃、出世競争を誓い合った親友で宿命のライバルとしている。おそらく梶原さんの漫画を読んで育った記者が後年、直接サンマルチノに質問している。



記者「馬場正平とブルーノ・サンマルチノは若き日にニューヨークでプロレスラーとしての出世競争を誓い合ったのは真実か?」

サンマルチノ「ごめん、よく覚えていない。ただ、馬場は英語が話せなかったので私とはフレンドリーではなかった。誰かと人違いしていないか?」



記者「馬場はアメリカでバディー・ロジャースの試合を見て憧れ、チャンピオンシップを戦って尊敬するに至った。と言う話があるが、馬場と同年代の選手として貴方はバディー・ロジャースをどう評価するか?」

サンマルチノ「馬場がロジャースを崇拝し、そのようなレスラーに成りたいと考えたのは彼の自由で構わない。私はレスラーとしても、チャンピオンとしても、ロジャースのやり方は間違っていると思う。人間的にも好きではない。」

「馬場が誰のファンであろうと私には関係ない。馬場が私をオールジャパンに招聘してくれて以来、彼が私に不誠実であったことは一度もない。彼は世界中で一番信用できるプロモーターであり、信頼できる対戦相手だ。」




やはり、馬場サンマルチノ親友宿命のライバル説は梶原一騎先生の創作だったのかもしれない。しかし、ボクは個人的には素晴らしい創作だと思う。子供のころから、こういうストーリーが大好きでしかたない。


さらに、ついでに興覚めだが記する。馬場さん逝去後、ジャイアント馬場の引退興行で三人の外人レスラーが呼ばれた。ジン・キニスキー、ザ・デストロイヤー、ブルーノ・サンマルチノである。ジン・キニスキーとザ・デストロイヤーは涙ぐんだりこぇを詰まらせたりしていた。しかし、ブルーノ・サンマルチノはまっすぐ正面を見据え弔辞を述べた。それは永年のビジネスパートナーに贈る別れの言葉だった。

サンマルチノ「馬場が私をオールジャパンに招聘してくれて以来、彼が私に不誠実であったことは一度もない。彼は世界中で一番信用できるプロモーターであり、信頼できる対戦相手だった。サンキュー・ババ。」



さらにさらに余談ついでにその後のネイチュアー・ボーイ、バディー・ロジャースの消息について書く。1992年スーパーマーケットで床に落ちていたクリームチーズに足を滑らせ頭部を強打して死亡した。享年71歳。 合掌。





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