42年から44年にかけて冒険王(秋田書店)にて連載。
別作品で同じ著者によって社会現象にもなったセンセーショナル作品空手バカ一代(少年マガジン連載)の先駆的作品。

連載が月刊誌ということで筆者は長らく、読んだ事がありませんでした。
同時期、週刊少年キング連載の柔道一直線のファンでした。

あの時期に梶原一騎・つのだじろう両巨匠が若く情熱的に取り組んだ名作です。

まだ、空手バカ一代発表前夜と言うこともあり今よりは、未知の格闘技、武術としての空手に関する梶原一騎・つのだじろうコンビの意気込みが熱く伝わってきます。

コラムにて極真会館大山倍達館長の談話や記事も随所に見られます。

ふとした行き違いから袂をわかち不幸な事件を起した梶原一騎・つのだじろう両巨匠の異色空手青春格闘技漫画は作家達の確執とは相違して幸福な大団円を迎えています。一見の価値有りと思慮します。