最近、コンビニで発売になったゴルゴ 13の「伝説を堪能せよ!!」シリーズが面白い。
小池一雄や船戸与一など日本を代表するハード・ボイルド作家が本名で、時には匿名で脚本を書いている。ゴルゴ 13初期の名作4作品を収録したのが「ゴルゴ 13の伝説を堪能せよ!!」シリーズホワイト版である。
数多いるゴルゴ 13の脚本家の中で最も有名なのが船戸与一であるが、変名でゴルゴ 13の脚本を何作か残している。すべて名作でなぜ氏が得意のハード・ボイルド・ノベルのプロットに使用しなかったのだろうと訝しく思う。
次に有名なのが「子連れ狼」の原作他で知られる小池一雄だ。
今回シリーズホワイト版巻頭の「日本人・東 研作」は1972年、昭和47年小池一雄の手によるものである。
私は当時高校生であったがゴルゴ13、デューク東郷の正体がいよいよ明らかにされると思って熱中して読んだ覚えがある。が、東研作は既に死亡していてゴルゴ13とは別人であったという結末であった。
あれから52年が過ぎて私は古希を超えてしまったがゴルゴ13、デューク東郷の正体は、未だに明らかになってはいない。