ついに三田大生君が幕下付け出しでデビューし勝ち越した。これはやや旧聞になるけれども記するかどうか今日まで迷った結果、書くことにした。
YouTubeで見た三田君の二子山部屋での生活、料理のシークエンス、稽古風景、カメラを回している坂上ディレクターによるインタビューの受け答え、いずれをとっても謙虚で礼儀正しく、元気で、明るい。新弟子らしく適度に遠慮と緊張感をもって年下の兄弟子達に敬意をもって接している。
二子山部屋の部屋頭の狼雅関は、ロシアのトゥバ共和国出身であるが日本人以上に昔の日本の武士のような風格と重厚な風貌を見せている。彼でさえ、若い取的の頃の門限破りやテレビ局のクルーに切れた事件など多少のやんちゃぶりはある。
三田君には狼雅関の若い頃に負けないくらいの凄みを感じる。
某部屋で鳴り物入りで入った大物新人力士が風呂場で年下の未成年の兄弟子に飲酒を強要したという犯罪もどきの騒動についての報道があった。それが事実かどうかわからないが三田君にはそんな愚かなおごりなどはみじんも感じられない。
三田君の謙虚な態度は五歳の頃から父親の相撲道場で身につけた心身鍛錬の賜物である。その彼が場所前に抱負を聞かれ「(幕下での)優勝を目指します。」と静かに語った。謙虚だが当然のように言った。
初日、黒星のためその夢は実現されなかったが後の六連勝を見れば「優勝を目指します。」の言葉はなるほどとうなづける。おごりなどでなく彼は正直に本心を述べたのだ。
そんな彼の佇まいからボクは子供の頃憧れた正義の力士を思い浮かべてしまう。巨人大鵬卵焼きと言われた時代に子供時代を過ごしたものは大鵬関がただ強い有名な力士ではなくブラウン管を通じて正義のヒーローに見えたのだ。それは日本プロレスの父、力道山についても同様である。
子供であったボクらは大鵬関がハワイ巡業から拳銃を土産に持ち帰った不祥事などまるで知らなかった。また正義のヒーロー力道山が飲酒がもとでケンカになり刺されたということは亡くなった後から大人たちによって知らされた。
以上の3行は子供時代のボクらにとっては興味のないことで、強いということは正義である。
強い人は当然正しい行いをする。
正義の味方は当然に強いという考えだった。
九月場所、6勝1敗でデビューした二子山部屋の幕下力士三田大生は間違いなく正義の力士である。
謙虚で礼儀正しく明るい。目標を尋ねられて「優勝です。」とおごらず、素直に思いを話せる。
九州場所に期待する。今からワクワクしている。
YouTubeで見た三田君の二子山部屋での生活、料理のシークエンス、稽古風景、カメラを回している坂上ディレクターによるインタビューの受け答え、いずれをとっても謙虚で礼儀正しく、元気で、明るい。新弟子らしく適度に遠慮と緊張感をもって年下の兄弟子達に敬意をもって接している。
二子山部屋の部屋頭の狼雅関は、ロシアのトゥバ共和国出身であるが日本人以上に昔の日本の武士のような風格と重厚な風貌を見せている。彼でさえ、若い取的の頃の門限破りやテレビ局のクルーに切れた事件など多少のやんちゃぶりはある。
三田君には狼雅関の若い頃に負けないくらいの凄みを感じる。
某部屋で鳴り物入りで入った大物新人力士が風呂場で年下の未成年の兄弟子に飲酒を強要したという犯罪もどきの騒動についての報道があった。それが事実かどうかわからないが三田君にはそんな愚かなおごりなどはみじんも感じられない。
三田君の謙虚な態度は五歳の頃から父親の相撲道場で身につけた心身鍛錬の賜物である。その彼が場所前に抱負を聞かれ「(幕下での)優勝を目指します。」と静かに語った。謙虚だが当然のように言った。
初日、黒星のためその夢は実現されなかったが後の六連勝を見れば「優勝を目指します。」の言葉はなるほどとうなづける。おごりなどでなく彼は正直に本心を述べたのだ。
そんな彼の佇まいからボクは子供の頃憧れた正義の力士を思い浮かべてしまう。巨人大鵬卵焼きと言われた時代に子供時代を過ごしたものは大鵬関がただ強い有名な力士ではなくブラウン管を通じて正義のヒーローに見えたのだ。それは日本プロレスの父、力道山についても同様である。
子供であったボクらは大鵬関がハワイ巡業から拳銃を土産に持ち帰った不祥事などまるで知らなかった。また正義のヒーロー力道山が飲酒がもとでケンカになり刺されたということは亡くなった後から大人たちによって知らされた。
以上の3行は子供時代のボクらにとっては興味のないことで、強いということは正義である。
強い人は当然正しい行いをする。
正義の味方は当然に強いという考えだった。
九月場所、6勝1敗でデビューした二子山部屋の幕下力士三田大生は間違いなく正義の力士である。
謙虚で礼儀正しく明るい。目標を尋ねられて「優勝です。」とおごらず、素直に思いを話せる。
九州場所に期待する。今からワクワクしている。