二子山部屋

狼雅関に学ぶ平成の大横綱貴乃花関とは違う現代相撲道

興行としての大相撲は今のような形がベストなのだろうか?かつて貴乃花親方が相撲道と言い実践してきた道。他の部屋の力士とは口をきかない。話せば情が移るから勝負に手加減が入る。無気力相撲や八百長相撲が生まれる。第一人者が言うのだから確かにそうかもしれない。でも、弟子の貴景勝は先輩の大栄翔と仲良く談笑するシークエンスがテレビやYouTubeなどで見られる。仲がいいのは事実らしいが両者に人情相撲やブックが入るはずはない。

ある外国人元横綱力士が、同郷の後輩元大関力士とやった一番がそれ(人情相撲)だったとよく噂される。後輩力士の横綱昇進がかかった時の取り組みである。あの相撲はもしかすると、それだったかもしれない。本人達には聞けないし、真実は分からない。

ただの相撲ファンの素人として言えることは、十両幕内合わせて70数人くらいしかいない関取が情が移るからと言って話もしない、笑いもしない、挨拶だけしかしない、そんな社会であってはいけないのではないだろうか。

二子山部屋のYouTubeChannelの中で坂上ディレクターが狼雅関に「誰と仲がいいの?」と尋ねた。

狼雅関「皆、仲がいいです。」

坂上ディレクター「特に仲がいいのは誰?」

狼雅関「全員と仲がいいです。」

そのような受け答えがあったと思う。一字一句までは一致してないかもしれない。けど、狼雅関は論語を読んだのかどうかは分からないが、「和して同ぜず」。それこそが平成の大横綱貴乃花関とは違うけれども、令和の名力士狼雅関に沁みついている現代相撲道なのかもしれない。

素人が偉そうでゴメン。




威風堂々!チーム二子山部屋!「借りは返すぞ!伯桜鵬。」

TVで相撲中継を見ていたら十両で伯桜鵬戦を終えた生田目関が花道を戻るところが映っていた。
うしろに付け人と延原君が続いていた。
付け人は他所の部屋から応援に来てもらっているベテランの取的さん。
そして特別にセコンド風に延原君が続いていた。

延原君と言えば鳥取城北で伯桜鵬=落合君の一年先輩で、
この二人はたびたび団体戦でチームを組んで全国優勝などに貢献している。

その日は、鳥取城北高校の先輩延原君と、後輩落合君の関係じゃなくて、敵味方。
先輩延原君は兄弟子生田目関のセコンド役。
後輩落合君は伯桜鵬関として兄弟子の対戦相手。

勝負は伯桜鵬関に凱歌が上がったが、
チーム二子山部屋は堂々と花道を引き揚げてきた。

「次やるときは俺が相手だ!」
「兄弟子の借りは俺が返すぞ!」


延原君がそう思ったかどうかは分からない。
だけどそう思っても不思議ではない。

漢 生田目と世間は言う。
それなら、
男 延原の晴れ姿もこの目で見たい。
この日のTVの画面は、そんなチーム二子山部屋を頼もしく思わせた。

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