狼雅 外喜義

二子山部屋 純情力士(No.37)【狼雅の門限破りに師匠は怒りの稽古禁止】

アマルさんがお関取になる前の
話である。
比較的自由でのびのびとした
部屋の雰囲気に流されて
アマルさんが門限破りを
したことがあるらしい。

二子山部屋の若い取的さんの
日常を取材した地上波テレビの
昔の映像がYouTubeに
アップされていた。

カメラがその様子を
記録していたが師匠は
珍しく激怒していた。

締め込み姿のアマルさんが
先日門限に遅れたことを、
二子山部屋の玄関から出て
外出しようとした師匠に
詫びている。

しかし、師匠は許さない。

師匠
「何のためにうちに入門したのか?」


狼雅
「強くなって親孝行するためです。
自分自身が強くなりたいからです。」

師匠
「そういう目的で修行しているのに
規則を破って良いのか?
師匠に詫びるのにそんな恰好で
許されると思うのか?」


取材のカメラの前だが師匠は
容赦ない。
怒り心頭と言う感じだ。

そんな恰好と言うのはアマルさんが
締め込み姿で親方に謝罪しようと
したことを指している。

アマルさんはすみませんと
小さく呟いてすぐ部屋に
引き返して着物に着替え
再び玄関から飛び出してきた。

その間、撮影はいったん中止だし、
師匠もアマルさんが出てくるのを
待っている。

この辺はやらせとか
恣意的と言うのではなく、
師匠が狼雅さんを許すための
演出、時間稼ぎと言うか、
情けをかけてあげたのだろう。

着物に着替えたアマル青年は
再び真剣に門限破りを詫びた。


師匠

「よし。狼雅、明日から稽古に戻れ。」

アマルさん、ちょっと涙目になって
それからにこりとして師匠に

「ごっつぁんです。」
とお礼を言った。

狼雅関がお関取になる前の
取的さん時代のエピソードである。

良かったね。アマルくん。
がんばれよ
と思わずつぶやいてしまった。

二子山部屋 純情力士(No.36)【部屋頭・狼雅関の宿命のライバルたち】

アマルくんが
高校CHAMPIONになった時、
二位が豊昇龍で
三位が尊富士だった。

豊昇龍に

「お前、(出世が)遅えなあ。」

と言われたと、
狼雅関は屈託なく笑っていた。

尊富士関が優勝した場所の初日、
尊富士関は横に変化して
狼雅関を降した。

逃げたと言われても
仕方ない。
正面で当たって狼雅関に
勝つ自信がなかったのかも
しれない。

なんにせよ、
これからが勝負だから
狼雅関と尊富士関と横綱豊昇龍関に
注目して大相撲を楽しみたい。

ボクの個人的な夢は、
横綱狼雅関と、
露払い若雅、
太刀持ち延原、
の晴れ姿です。


生田目関や三田関は
どうしたかって?
その時は、
もちろん、
東西の大関です。
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